犬のお手入れ-1

お手入れは、犬がいつも元気でいるために飼い主がしなくてはならないことのひとつです。犬を健康に美しく保つ大切なポイントです。

皮膚に刺激を与えて新陳代謝を活発にします。また病気や不調を発見する良い機会でもあります。手入れを怠ると、犬は血行不良から皮膚病にかかりやすくなり、さらにノミが寄生して眠れず、ノイローゼになることもあります。その結果食欲が落ち、健康状態は著しく悪化します。もちろん犬種独特の美しさは望むべくもなく、長毛種の場合は被毛が汚れて毛玉ができてしまうでしょう。 そしてグルーミングで最も大切なことは、心を通わせるスキンシップなのです。

グルーミングの用具は、犬種によって違います。
説明書を読んでお選びください。

種類 使用する用具 目的
ブラッシングピンブラシ・スリッカーブラシ・獣毛ブラシ・ラバーブラシ汚れ・ホコリをとり、皮膚を刺激して血行を良くする
コーミング鉄ぐし毛のもつれをほぐし、毛玉やノミを取り除き、毛並みを揃える
トリミングハサミ頭や体の毛を刈り、全体の形を整える
シャンプー(入浴)シャンプ−・リンス・ドライヤー・タオルシャンプ−で体を清潔に。乾燥後はブラッシングとコ−ミングで仕上げる

皮膚や毛の汚れをとり、新陳代謝を高め、ノミやダニの発生をいち早く見付け、被毛にツヤを与えるのが目的です。毎日の習慣にしましょう。

① 被毛に沿って獣毛ブラシでブラッシングします。

② 次に反対の方向から逆毛を立てるようにブラッシングして汚れを浮かします。

③ ぬれたタオルで汚れを拭きとり、さらに乾いたタオルで拭いて乾かします。

長毛種は、手入れを怠ると毛玉ができたり、悪臭が発生しますので、毎日のブラッシングは欠かせないものです。

① 胸の部分から後足に向けて分け目を付け、毛の流れに沿って少しずつブラシをかけます。

② 後足までいったら2・3cm上に分け目を付け①と同じようにブラシをかけます。

③ 体の片面をとかし終わったら犬を反転させて同じようにブラッシングをします。

毛の流れに沿って粗目の方でくしをかけます。スムーズに通るようになったら細目の方でとかします。

毛の長いところは毛の根元を片手で持ち、コームを入れてていねいにとかします。

横向きに寝かせて胸から下腹部にかけてゆっくりすくい上げるようにして使います。

人間には毛髪がありますが、体全身の毛は退化して、わずかしかありません。それに対し犬は全身に被毛(コート)があります。被毛が汚損するのは外気やごみ、ほかのペットとの接触などによるもので、放置するとフケやカユミ、皮膚病の原因となります。これを防ぐために被毛の手入れ(グルーミング)が必要なのです。犬の皮膚は常に酸性に保たれているので、人間用の石鹸やボディシャンプーで洗うとアルカリ性に傾き、皮膚の細菌の繁殖を許し皮脂の分泌が盛んになり、皮膚病やカユミの原因となります。また大きな違いは、人間の毛は1本ずつ生えていますが、犬の被毛は束になって生えているということです。人間の毛髪よりも弱く、組織学的にも異なっているため、犬には専用のシャンプーが必要なのです。

犬の毛質や毛色、皮膚の状態によって使うシャンプーを選びましょう。

■全犬種用シャンプー
全犬種に使えるシャンプーです。室外犬用・室内犬用などで区別をしているものもあります。室外犬用は汚れ落ちが良く、室内犬用は室内で人と一緒に生活するので、体臭を抑える効果や煙草のヤニなどをとる効果のあるものもあります。

■ノミとりシャンプー
犬の体に付いたノミをとるシャンプーです。ただし、湿疹などの場合もあるので、かゆがるからといって必ずしもノミが原因とは限りません。状態を確認してから使いましょう。

■薬用シャンプー
犬の皮膚の状態が良くない場合に使用するシャンプーです。フケが出たり、異常にかゆがって引っかき傷をつくるなど、その症状により獣医師に相談し、使用するシャンプーを決めます。

① 足元の方から体全体にお湯を掛けます。お湯が鼻や耳に入らないように注意しましょう。

② シャンプー液を付けて指先でていねいにもみ洗いをしましょう。

③ お湯やシャンプーが耳や鼻などに入らないように注意して、二度洗いをした後シャンプー液が残らないよう完全に洗い流しましょう。

④ 長毛種はリンスなどを掛けて軽くすすぎます。

⑤ 毛並みに沿って両手でしごくようにして水を切り、犬に身ぶるいをさせましょう。

⑥ 肛門下部の膨らみを2本の指で軽く押して分泌物を絞り出します。

⑦ バスタオルでていねいに水気を拭きとります。

シャンプーは犬の体臭を防ぎ、新陳代謝を高めるので毎月1回くらいはしてあげましょう。お湯の温度は人間の場合よりぬるめの35℃程度が適しています。まずブラシでホコリや汚れを浮かし、耳に水が入らないよう脱脂綿を詰めます。また目にも水が入らないよう、洗う時には指で毛をつまみながら注意して洗います。お湯は足のあたりから静かに掛け、犬が驚かあいようにしましょう。そしていつも「お湯を掛けるよ」などと声をかけてあげてください。また、すすぎは十分にしましょう。

① 体から尾へ向かってブラッシングしながら乾かします。片面が終わったら犬を反転させて同じように乾かします。

② 体から頭の順に乾かします。

③ よく乾かしてから軽くコーミングします。

④ 長い飾り毛の長毛種は仮止めしておくと乾かしやすいでしょう。

被毛に沿ってバスタオルで水気をとり乾かします。長毛種の場合、自然乾燥は、気温の高い夏でも風邪をひいたり、毛玉をつくる原因にもなりますので、必ずドライヤーを使いましょう。コームやブラシなどで毛をかき上げながら、被毛と同時に皮膚にも温風があたるようにドライヤーをあてます。ドライヤーの温度は、時々自分の手に風をあてて確認し、熱くならないように注意してください。犬の体から少し離した距離からやわらかくあてます。

このページを印刷

この記事をシェア

Relation 関連記事

20200512125221