芝の手入れと管理

準備はできましたか?芝張りに使用するもの

①トンボ 
②スコップ 
③ふるい
④レーキ 
⑤板  
⑥芝苗(土付きで一定の大きさに切ったもの)

一般に3月下旬~5月中旬が芝張りの適期と言われます。
このころに張ると、梅雨明けまでにしっかりと根付き、夏の高温多湿の環境でも傷みが少なく美しい緑が楽しめます。
張り方には「目地張り」「ベタ張り」「市松張り」などいくつかの方法がありますが、ここでは一般的な「目地張り」をご紹介いたします。

①小石や雑草の根を取り除く。
②すき間やムラをつくらない。
③表面に凸凹をつくらない。
④よく踏み固める。

①芝を張る場所を深さ20~30cmを目安によく耕し、苦土石灰をまいて一週間ほどおきます。
②レーキを使って土の塊を細かくしながら小石や雑草の根を取り除きます。
③表面が平らになるようにトンボでよくならし、周囲より2cmほど低くなるように整地します。余った土は目土として利用します。

① 2~5cmの間隔で芝を張っていきます。足場に板を置き、その上に乗って作業をすると、地面が凸凹にならないのでおすすめです。

② 両端は、芝を半分にカットしてすき間を埋めていきます。

③ 全部張り終わったら、板を使って踏み固め、芝と地面を密着させます。

④ 残しておいた土を芝と芝の間に入れ、すき間を埋めます。この時、詰め込むようにしっかりと入れます。

⑤ 残った土をふるいながら芝の上に掛けます。芝の葉先の高さまで土を入れ、土が減ったら、土を追加します。すると根が張りやすくなります。

⑥ もう一度芝の上に乗ってよく踏み固めておきます。

⑦ 十分に水やりをして芝の根と土をなじませます。水が引いたら再度水を掛けて水浸しにし、これを2~3回繰り返します。水やりは、根が生えるまで毎日行いましょう。

排水不良などによる過湿、過度の踏み付けによる土壌の固結、雑草の蔓延、病害虫による枯死などで、芝がひどく傷んだら部分的な張り替えを行います。適期は3~5月です。害虫・病気の被害がある場合は、殺虫剤や殺菌剤を散布しましょう。

① 張り替え部分の外周に沿ってスコップで切れ目を入れ、20~30cmの深さまで土を掘り上げます。

② 掘り上げた土をふるいにかけ、枯れた芝や雑草、小石などをていねいに取り除きます。

③ 目土用の土を残して②の土を元の場所に戻します。土壌が過湿なら砂を混ぜましょう。薬剤散布もここで行います。

④ 戻した土をよく踏んだ後、表面に凸凹ができないようにならします。

⑤ 芝はベタ張りにし、はみ出した部分は切りとっておきます。

⑥ 芝が地面と密着するように踏み固め、残しておいた土を周囲のすき間に詰め込むように入れていきます。

⑦ 残しておいた土をふるいながら掛けていきます。芝の葉先が隠れない程度の量が目安です。

⑧ 仕上げは十分な水やりをします。水が引いたら再度水浸しにする作業を2~3度繰り返すと、根と土がよくなじみます。

芝にはいろいろな種類がありますが、大きくは日本芝と西洋芝に分けられます。

●高麗(コウライ)芝

日本の気候風土に適した丈夫な芝です。高麗芝は「暖地型芝」の一種で、日本の中西部付近では春から秋にかけて生育し、冬は休眠します。手入れのしやすさからいっても、一般の庭には高麗芝がおすすめです。

●西洋芝

洋画の中で鮮やかな緑の芝生を見かけることがありますが、この芝生が西洋芝です。寒さに強く、夏の高温乾燥に弱いため、寒冷地以外のところではあまりおすすめできません。冬季に美しい緑であることから「寒地型芝」とも呼ばれますが、高麗芝より作業や管理が必要です。

芝は日当たりと排水性の良い場所を好みます。1日に最低でも4~5時間は日照が必要で、排水の良い場所であることも大切です。雨が降ると水たまりのできるような場所は避けます。
芝を張る場所が決まったら、芝を張る1週間くらい前までに土づくりを済ませておきます。
芝を購入する時には、必要な量より多めにし(束をばらした時に崩れるものもあるため)、目土を一緒に求めます。目土は芝を張った後、芝の育成のためや張り替えの際に必要となるので、多めに購入しておいても良いでしょう。

芝を張って2~3年経つと根が密生し、根詰まりを起こして生育不良になったり、人の踏圧で地面が固まって酸素不足になりがちです。そこで芝生に小さな穴を開け、根を切るとともに、酸素を送って活力を与えましょう。
作業は芝の生育状態を見ながら、年に1回程度刈り込み作業の後に行います。エアーレーション専用のローンスパイクなどの道具を使うと簡単です。約10cm間隔に、深さ7~8cmの穴を芝生全面に開けていき、最後に目土を入れてよくならしておきます。しばらくは乾燥しやすくなるため、水やりを行いましょう。

養分が必要な生育期に肥料を施します。張り込み・張り替え作業の1~2週間後に1回目を、その後は6~8月が適期です。肥料は粒状の芝生専用のものをまき、軽く水やりをします。

美しい芝生を保つために、4~9月の間は月1回は刈り込みましょう。生育が盛んな7~8月は月2回が理想的です。あまり短く刈り込むと地表面に光が入り込み、雑草の生育を助けることになります。刈り込みの高さは、雑草の侵入を抑制するためにもやや高め(3~5cm)にします。高めに刈り込むことで根の伸長が促され、踏み付けに対する耐性や夏の干害への抵抗力が増大します。

基本的には必要ありません。夏の日照りが続いて土が乾いているようであれば水まきをする程度で良いでしょう。

芝を弱らせる雑草は、マメに抜きとることが大切です。生命力の旺盛な雑草は根を残さないようしっかりと取り除きましょう。芝生が広くて手作業が困難な場合は、除草剤を使います。芝生専用(高麗用・西洋用)除草剤を、ガンコな雑草が発生する前の初夏に芝生全体に散布します。発芽抑制剤を利用する場合は、使用上の注意書きをよく読んで正しく安全に使用しましょう。

主な病気は「赤サビ病」と円形に枯れる「ブラウンパッチ病」で、梅雨明けごろからよく見られます。「赤サビ病」にはサプロール乳剤、「ブラウンパッチ病」にはオーソサイド水和剤を月に1回程度、定期的に散布します。害虫はコガネムシやヨトウムシの幼虫などの被害が見られます。時々スミチオン乳剤を散布するか、オルトラン粒剤を散布しましよう。

※2020年9月2日まで掲載の上記「病害虫対策」の内容に誤りがあり、一部適用外の農薬表記がありました。上記のとおり訂正し、お詫び申し上げます。

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