2020.02.14 「今月のBEST OF THE BEST」~暮らしの感染症対策

感染

ズバッと季節のお悩みに回答してくれる、藤原千秋さん連載。さまざまな感染症が気になる頃。感染症の知識を整理して、正しい対策を心がけましょう。2月は自分でできる感染症対策のBEST OF THE BESTです。

毎年、冬が近づくにつれて喧しくなる風邪、インフルエンザ等、病気流行の報。
熱が出た、お腹が下った、これはインフルエンザ? ノロウイルス? それともただの風邪? 大変! どうしよう?!

数多の病気のうち、さまざまな「病原体」による感染で生じるものを「感染症」と言います。「病原体」は「原因微生物」ともいい、主に「細菌」「ウイルス」「真菌(カビなど)」「寄生虫(原虫など)」が挙げられます。
これら「病原体」が、私たちヒトに感染(体内に侵入)することで、発熱をはじめとしたいろいろな症状が引き起こされます(発症)ので、いかに感染しないか、感染させないかということを、平素から注意しなければいけないわけです。

ところで、「細菌」と「ウイルス」の違い、ご存知ですか? 

「実はよくわからない」!

よく、「インフルエンザ菌をやっつける!」とか、「ウイルスを除菌!」のような言い回しが巷間で聞かれるくらいですから、混同している人も少なくないのではないでしょうか。

大まかに説明しますと、「細菌」というのは、単細胞生物で、多くは外部から栄養を取り込んで活動。二分裂で自己増殖します。大きさの目安は1μm(マイクロメートル)。(※1μm=1000分の1mm)

いっぽう「ウイルス」は細胞を持っていません。寄生先の生き物(宿主)がいないと活動できず、空気中などの環境下では増殖はおろか自らを保つこともできません。大きさの目安は0.01μm。細菌の約100分の1という微細さです。

「細菌」の病原体には、「大腸菌」「肺炎球菌」「黄色ブドウ球菌」「結核菌」などがあります。

「ウイルス」の病原体には、「インフルエンザウイルス」「ノロウイルス」「コロナウイルス」「水痘・帯状疱疹ウイルス」などがあります。

こういった「病原体」を身体に入れないためにできることとは何でしょうか。空気感染、飛沫感染、接触感染…すでに注意喚起され尽くされていることではありますが、やはり一番は私たちの「手」。

その「指」がもっとも、家庭や社会環境にある病原体…「細菌」や「ウイルス」を付着させやすい状況にあるといわれています。
ここから、病原体が体内に入り込む足がかりになりやすい身体の「粘膜」に病原体を送り込まないこと。それを阻止することを、個人でできる感染症対策として、念頭において対策を講じましょう。

・汚れている素手の手指で直接食べ物を触って、そのまま食べることをしない

・汚れた手指で鼻をほじったり、目を擦ったりしない

・なるべく頻繁に石鹸を使って手を洗う。指先、爪先までしっかり洗って、清潔なタオルなどで拭き取る

・手を洗いにくい環境である場合には、適宜消毒用ハンドジェルなどを使用し、指先の病原体を減らす

・トイレなど不潔なところにスマホを持ち込んだあと、そのまま使い続けたりしない(細菌検出数が桁違いなくらい汚い。消毒の機会を頻繁に)

・トイレで用を足した後は必ず石鹸を使って手を洗う(トイレットペーパーで便を拭くと即時、便の大腸菌は紙を突き抜けて手に付着する! という衝撃的な発表が専門の学会でなされています)

・複数人の手が触れる箇所はこまめに消毒する(細菌かウイルスか、ウイルスでもエンペロープタイプか非エンペロープタイプかに因って効果が異なるのに注意。消毒用エタノール、ベンザルコニウム塩化物、二酸化塩素、次亜塩素酸ナトリウムを適宜使用する)

・自分が感染症に罹っていたり、咳がでる際にはマスクを適切に着用する

・咽喉粘膜を乾燥させることで感染させやすくしないよう、こまめに水分を補給する

・体温を適切に保つ衣類の着用、栄養の補給、睡眠などを心がける

・不要不急の外出を控え、人ごみを避ける

藤原千秋

大手住宅メーカー勤務を経て、主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆。現在は企画、広告、商品開発アドバイザーなど多様な業務に携わる。TV「マツコの知らない世界」に1000個の掃除グッズを試した主婦として出演も。著・監修書に『この一冊ですべてがわかる!家事のきほん新事典』など。

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