2018.07.20 夏の過ごし方、楽しみ方

7月の中旬になれば、待ちに待った夏休みもすぐそこ。いよいよ夏も盛りです。土用の丑の日、大暑が過ぎれば、花火大会、夏祭りなど、恒例の楽しい夏の行事も目白押し。知恵を生かした習慣なども見直しながら、夏の歳時記を意識した、思い出に残る夏にしましょう。

雑節のひとつで毎年7月20日頃(2018年は7月20日と8月1日)。一年を五行説にあてはめ、春は木、夏は火、秋は金、冬は水として、あまった土を季節の変わり目に置いて、立春、立夏、立秋、立冬の前の18日間を土用と呼びます。本来は年4回ですが、現在では立秋前の土用のみをさすのが一般的。丑の日の「丑」とは十二支の「子(ね)、丑(うし)、寅(とら)、兎(う)・・・・」の丑のことで、方角や月、日にちを数えるのにも使われます。12日周期で丑の日がまわってくるため、土用の間に2回丑の日がくることも。うなぎはもちろん、梅干し、うどん、うり(きゅうり、スイカ)など「う」のつく食べ物を食べると夏バテしないと言われています。

7月22日、23日頃。一年を24等分の分けて、それぞれを約15日の「節気」にして気候の移り変わりを表した二十四節気のひとつ。一年で一番暑い時期です。気温も湿度も高い、ムシムシとした日が続き、「猛暑」、「酷暑」という言葉を使うのもこのころ。外出時には熱中症に気を付けたいものです。雷とともにやってくる夕立が街をクールダウンしてくれますが、近年は「ゲリラ豪雨」と呼ばれる激しい雨も多いので注意が必要です。

7月下旬から8月上旬にかけては、国内のあちらこちらで花火大会が開かれます。1543年の種子島の鉄砲伝来と同時に火薬の技術も伝わり、当時は「のろし」として使われていました。鑑賞用の花火のはじまりには諸説ありますが、1613年、徳川家康がイギリスから献上された花火を江戸城から打ち上げたのが始まりとも言われています。日本の花火大会で一番古い歴史を持つのは、隅田川花火大会です。

威勢のいいおみこし、ずらりと並ぶ屋台、浴衣姿。夏の風物詩を代表する行事といえば夏祭り。8月下旬まで全国各地でお祭りが続きます。豊作祈願、疫病や災害のお祓い、またお盆にちなみ先祖の供養をするお祭りもあります。おみこしには神様が乗っていて、地域のけがれを祓ってくれるのです。おみこしの上に飾られた鳳凰は中国の伝説に出てくる「不老不死」の幻の鳥。「わっしょい、わっしょい」という掛け声とともに、あまり揺らさずかつぐ「平担ぎ」や、「せいや、せいや」という掛け声と足さばきに特徴がある「江戸担ぎ」など、掛け声や担ぎ方にも地域によってさまざまな特徴があります。

軒や窓の上部から地面にネットを張り、ゴーヤや朝顔のつるを巻き付かせて育てると、暑さが厳しくなるころには葉が茂り、すだれやカーテンの役割をしてくれます。その効果は絶大で、状況にはよるものの室内の温度を5度前後も下げてくれるというメリットが。エアコンの使用頻度も減らし、見た目にも涼しげ、花まで楽しめるといいことずくめです。子どもと一緒に育てて植物観察するのもよいでしょう。

古来、禊(みそぎ)として心身のけがれをはらう目的で行われた行水ですが、平安時代には宗教的な目的を持たない「沐浴」も行われるようになりました。それが江戸時代にはすっかり定着したのです。昔ながらの「たらいで行水」が難しければ、シャワーやお風呂でも。冷たすぎる水では刺激が強いので気をつけましょう。

地面に水を打ち、地温を下げましょう。打ち水は、日中の気温が高い時間帯はすぐに気化してしまうので、朝夕の涼しい時間帯が向いています。地面や家の壁などに、少しずつまくのが効果的。打ち水に使う水は、お風呂の残り湯などを再利用してもよいでしょう。古来の打ち水は、「場を清める」意味もあったそうです。

「日本の行事を楽しむ12ヶ月 くらしの歳時記」 (主婦の友社刊)より

Relation 関連記事