家族が1年間健康に過ごせることを願う、魔よけの薬の意味を持つ屠蘇。「屠」は退治する、「蘇」は病魔という意味で、お屠蘇をいただくと、邪気を払い、寿命を延ばすという言い伝えがあります。山椒や桔梗などの薬効成分が含まれている「屠蘇散」を、大晦日のうちにみりんか日本酒にひたして作ります。
元旦の朝、新年の挨拶を交わしたら、年の若い順、家族なら末の子どもから、大中小の三種の杯で、上の小さな杯から一杯ずつ飲むのが正式ですが、ひとつの杯に3回に分けてお屠蘇を注ぎ、3回に分けて飲む「三献」という略式も。杯は男性は片手で、女性は両手で受けましょう。おせち料理やお雑煮をいただくのは、お屠蘇の後です。