2017.10.15 汚れやすいのに掃除をしたことがない?シャワーヘッドの掃除方法の極意

浴室のシャワーの水圧が弱い、お湯が変な方向に飛ぶ。このような症状になる原因の一つは、シャワーヘッドの汚れが考えられます。シャワーヘッドは常にお湯で流すので汚れが溜まらないと思われているかもしれませんが、実は意外に汚れが蓄積しやすいのです。

そのままにしておくとお湯の出が悪くなり、シャワーを浴びる時間が延び光熱費と水道代の無駄にもなってしまいます。何より、頭や身体の汚れを流したくても、汚れたシャワーヘッドから流れるお湯が清潔なお湯でないと知ったらゾッとするのではないでしょうか。そこで今回は、シャワーヘッドが汚れる原因や、掃除方法について紹介します。

シャワーヘッドに付着する白っぽい汚れは、水道水に含まれているカルシウムがこびりつくことが原因です。キッチンのシンク内の水垢や、蛇口周辺などの白い汚れも同じものです。また、頭や身体を洗ったときにシャワーを浴びて飛び散った皮脂を含んだシャンプーや石鹸、整髪料や化粧品を含んだ成分も汚れの原因になります。

シャワーヘッドは、もともと付いていたものから節水タイプや浄水タイプのシャワーヘッドに交換している家庭もあるでしょう。節水効果を高めるためにシャワーの穴をできるだけ細かくしているものもあります。お湯が噴出する穴が小さくなればなるほど汚れが目詰まりしやすいといえるでしょう。浄水機能付きのタイプならフィルターの清掃も定期的に行う必要があります。でないと、十分な浄水能力が得られないどころか、汚れたお湯を浴びていることにもなりかねません。

シャワーヘッドの皮脂や石鹸カスの汚れを放っておくと、浴室内の湿度や温度も相まって汚れをエサとするカビや雑菌の温床になってしまいます。シャワーヘッドから出るお湯が常に不衛生では、健康面への不安もあるでしょう。アレルギー体質の人への悪影響も考えられます。また、十分なシャワーの水量や水圧が得られないと、余計にお湯を必要とするためシャワーを使う時間が長くなり、お湯を沸かす光熱費や水道代がかかる原因になってしまいます。せっかく節水タイプのシャワーヘッドに交換したのなら、それこそ本末転倒です。常に気持ちよくシャワーを使うためにも、汚れを掃除しておくことが大切です。

・洗面器やバケツ
シャワーヘッドを入れて洗ったりつけ置きしたりするために必要です。なければ、ボウルにビニール袋を2重に重ねるなどしても代用できます。

・クエン酸または酢
クエン酸や酢は酸性の性質を持つため、アルカリ性の汚れに対して効果的です。化学の力を利用して汚れを簡単に落としましょう。

・古歯ブラシ
古歯ブラシは掃除に欠かせないアイテムです。目詰まりを解消するためには細めの柔らかい古歯ブラシが良いでしょう。

・爪楊枝またはマチ針
古歯ブラシで取り切れないシャワーヘッドの目詰まりは、爪楊枝やマチ針で1箇所ずつ丁寧に汚れを取り除くことができます。

・キッチンペーパー、ラップなど
しつこい汚れには、キッチンペーパーやラップを利用して高濃度の洗浄液で湿布しましょう。

軽い汚れならスポンジにお風呂用の中性洗剤を付けてこすり洗いするだけでもきれいになります。シャワーヘッドだけでなく、根元のつなぎ目やホース、止水栓なども一緒に洗っておきましょう。すすぎは十分に行い、洗浄成分が残らないようにします。

長く使っているシャワーヘッドなら内部に汚れが潜んでいる場合も考えて分解掃除したほうが安心です。まず、シャワーヘッドをシャワーホースから取り外します。シャワーヘッドの根元を緩くなる方に向けてゆっくりと回すとヘッドが外れるようになっているものがほとんどです。細かい部品やフィルターが挟まれているタイプのものもあるため、小物入れの容器などに入れてなくしたり流したりしないように気をつけましょう。また、外す際には部品の向きなどを確認して、取り付けるときに間違わないようにしてください。いくつも部品があるものは、取扱説明書を手元に用意して確認しながら作業したほうが安心です。手元にない場合は、メーカーのホームページで取扱説明書や分解方法などが説明されていることもあるため確認しておくと良いでしょう。

分解のできないシャワーヘッドは、洗面器やバケツに多めにお湯を張ってそのままの状態で掃除してください。フィルターは、中に溜まったゴミを古歯ブラシなどでかき出すなどして取り除きます。シャワーヘッドのお湯が出る穴が空いている部分を散水板といいます。散水板は、分解できるものは外して内側をきれいに掃除しましょう。お風呂用の中性洗剤を溶かした液に古歯ブラシを浸して、穴の詰まりを取り除きます。きれいに取れなければ、散水板の穴の大きさに合わせた爪楊枝やマチ針などで汚れを取り、お湯の通りをよくしましょう。

簡単なお手入れではきれいにならないときは、つけ置き洗いがおすすめです。水道水中に含まれるカルシウムによる水垢は、炭酸カルシウムや石灰で、湯沸かしポットなどに付着するものと同一です。これらの汚れはアルカリ性のため、酸性の水溶液につけ置きすればきれいになります。

スーパーやドラッグストア、ホームセンターなどで売っている「クエン酸」が、料理や掃除などで幅広く使えるため便利です。掃除に使うなら、食用ではなく安いもので十分です。300グラムで400~500円前後で購入できます。シャワーヘッドの散水板が入る程度の容器に、40度ぐらいのぬるま湯1リットルあたり、クエン酸大さじ山盛り1杯(20cc程度)の割合のクエン酸を入れてよく溶かします。その中に散水板を入れてつけ置きしてください。1~3時間ほどで汚れが浮いてきたりこびりついた汚れが落ちやすくなります。古歯ブラシで散水板の表と裏をこすり洗いし、目詰まりを取り除きましょう。

クエン酸がない場合は、家庭にある「お酢」でも代用できます。40度程度のぬるま湯1リットルあたり、お酢を200ccの割合になるように容器の大きさに合わせて適宜加減してください。これでもきれいにならないシツコイ汚れには、クエン酸水溶液の濃度を高くしてパックするのも有効です。キッチンペーパーや古布などに高濃度のクエン酸水溶液を十分に染み込ませ、散水板を包みます。乾燥しないようラップで覆って1時間ほど放置しましょう。その後は、つけ置き洗いの場合と同様に、古歯ブラシでこすり洗いします。こすり洗いしたあとは、よくすすいでください。

シャワーヘッドに付く汚れは、水垢のほかにも皮脂や石鹸カスなどがあると説明しました。アルカリ性の汚れである水垢や石鹸カスは、クエン酸やお酢の酸性の水溶液で落とすことができますが、人間の皮脂は酸性の汚れです。となると、酸性の水溶液では落ちないため、アルカリ性の力を利用して落とすことになります。高濃度のクエン酸パックをしてもシツコイ汚れが落ちない場合は、酸性の汚れの可能性があります。酸性の汚れとは、皮脂や、化粧品や整髪料の汚れです。酸性の汚れなら、アルカリ性の洗剤を使えば汚れを落とすことができます。

お湯に溶けやすいアルカリ性の洗浄剤として、セスキ炭酸ソーダが有効です。掃除であらゆる場所に使える人気の重曹よりも、セスキ炭酸ソーダは水に溶けやすい特徴があります。入浴剤の配合成分としても使われる成分のため、洗浄力がある割には肌荒れの心配が比較的少ないのです。セスキ炭酸ソーダは皮脂や油を乳化したり、タンパク質を分解しやすくしたりします。血液や手垢などの汚れにも効果的で長期保存も可能なため、常備しておくと重宝するでしょう。

セスキ炭酸ソーダも、ドラッグストアやホームセンターなどでクエン酸や重曹などと同じコーナーに並んでいます。1キログラムあたり500~1,000円程度です。洗面器やバケツに、水1リットルあたりセスキ炭酸ソーダ小さじ2杯の割合の水溶液を作りよく溶かします。シャワーヘッドを1~3時間程度つけ置きし、古歯ブラシでこすり洗いしましょう。その後は、よくすすいで水を切っておきましょう。

入浴するたびに簡単に掃除ができれば良いですが、シャワーヘッドを毎回分解してまで掃除することは難しいでしょう。日常の軽いお手入れなら、シャンプーやボディソープなどで頭髪や身体の皮脂汚れを洗う際に、ついでに洗うこともできます。しかし、水垢は酸性の洗剤でなければ落ちません。つまり、シャワーヘッドの汚れを予防するには、水垢が付着しないよう気をつけることが大切です。

キッチンのシンクは、水垢予防のために使い終わったらきっちりと水気を拭き取ることである程度の水垢予防ができると言われています。シャワーヘッドも同様で、なるべく水でぬれている時間を減らせばシツコイ水垢に悩むこともなくなるでしょう。そのためには、シャワーを使い終わったら、シャワーノズルに溜まる水をよく切るために、シャワーヘッドを手に持って振って中の水分を出し切るようにします。止水栓のゴムパッキンが傷んでいてポタポタと水漏れしている場合も、新しいパッキンに交換して水漏れのないように修理しましょう。

浴室も、使用後はなるべく早く乾燥するように換気を行いましょう。それが浴室のカビ予防にもつながります。また、浴室内はドアの下部にある通風口から天井の換気扇に向かって空気が流入します。ドアを開け放って換気扇を回すより、通気口から強制換気したほうが効率がよく、浴室が乾燥しやすいです。浴室の壁は石鹸カスや皮脂が飛び散りやすい下の方に主にカビが発生します。それに比べて天井にはわずかにしか見られないことがほとんどです。天井に近い上部のほうが湿気も少なく、カビや雑菌が少ないことから、シャワーヘッドを掛ける位置も下よりはなるべく上に掛けることで汚れの防止につながります。

浴室は、シャワーヘッドだけ掃除すればよいというものではありません。身体全体を入れる浴槽も洗い場も壁も天井もきれいにしないと、すぐに汚れが付着しカビや雑菌の発生の原因になってしまいます。しかし、身体に直接当たるシャワーが、せっかく頭髪や身体を洗った後に不衛生なお湯を流したのでは意味がありません。シャワーヘッドが汚れやすいことを理解し、第一に清潔なお湯が出るようにシャワーヘッドを適切に掃除することが大切です。カルシウムや汚れを含んだシャワーのお湯が肌荒れや髪の毛のパサツキの原因になるという見方もあります。アトピー肌やアレルギー体質の家族がいれば、特に気をつける必要があるでしょう。

そのため、浄水能力のあるシャワーヘッドや水栓も発売されているわけです。
ですが、浄水機能を過信してフィルター掃除を怠れば、かえって原水よりも汚れたお湯になる危険性があることも理解しましょう。外見からはきれいに見えてもシャワーヘッドの内部は汚れていることも多いものです。散水板に水垢が目立ってきたり、きれいな散水にならないときは、かなり汚れている証拠です。そこまで汚れが目立つ前に、正しい方法で定期的に掃除を行いましょう。クエン酸やセスキ炭酸ソーダ、専用の浴室用洗剤などが適しています。

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