病害虫の駆除対策
うどんこ病 | 症状 初夏や秋などに、葉や茎などに白い粉をまぶしたようにカビが生え、葉がねじれたり、小さくなります。発生時期めやす:4~10月 対策と適応薬剤 チッ素肥料のやり過ぎに注意して、ベンレート・トップジンM・サプロールなどの殺菌剤を7日おきに2回散布します。 |
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灰色カビ病 | 症状 若い茎や葉・つぼみ・花弁などのやわらかい組織が被害を受けやすく、病気にかかると初めは水がにじんだようになり、急速に広がって溶けるように腐ります。発生時期めやす:4~5月 対策と適応薬剤 発病したらそのまま放置しないで、すぐにベンレート・トップジンMなどを1週間に2~3回散布して拡大を防ぎます。 |
花腐れ菌核病 | 症状 灰色カビ病に似ていますがカビは発生せず、罹病部にネズミのふんのような核菌をつくります。発生時期めやす:開花時や多雨の時 対策と適応薬剤 罹病した花は集めて焼き、つぼみの時にベンレート・トップジンMなどを10日ごとに2~3回散布し、開花時は雨にあてないようにします。 |
すす病 | 症状 葉がすすのように真っ黒になり、見た目が悪くなります。直接植物に悪影響を及ぼす訳ではありませんが、呼吸作用が妨げられることがあります。発生時期めやす:一年中 対策と適応薬剤 落ち葉は焼却し、石灰硫黄合剤を散布します。その後は風通しや日当たりを良くして管理します。吸汁性害虫が発生した場合は、スミチオン・オルトラン・マラソンなどを散布します。 |
モザイク病 | 症状 株全体が小さく萎縮したようになったり、花弁や葉の色が濃淡のまだら模様になったりする、ウイルスが原因の病気です。発生時期めやす:4~10月 対策と適応薬剤 ほかの株に伝染する前に、株を抜いて焼却します。媒介となるアブラムシをスミチオン・マラソンなどで駆除します。 |
各種斑点性病害 | 症状 病斑の色や形によってさまざまな名がありますが、いずれも葉に大小の病斑が斑点状に生じて、ひどい時には葉落ちします。発生時期めやす:4~10月 対策と適応薬剤 病葉は早く摘みとり、葉に直接水を掛けないようにします。初期にダイセンなどを散布して広がるのを防ぎます。 |
炭疽(たんそ)病 | 症状 葉にへこんだ円形から不整形の病斑ができ、次第に大きくなってやがてくっきりとした輪紋をつくります。患部には黒い小斑点ができます。発生時期めやす:梅雨や秋の長雨の時期 対策と適応薬剤 病気にかかったものは摘みとって焼き捨てます。ダイセンなどを10日おきに2~3回散布して広がるのを防ぎます。 |
アブラムシ | 加害の特徴 種類を選ばす、ほとんどの草花の若い茎や葉に付いて汁を吸い、生育を悪くします。発生時期めやす:春・秋に多く発生 対策と適応薬剤 比較的薬剤に弱いので、早めに薬剤を散布します。オルトラン・スミチオン・マラソンなどを3~4日に1回連続して散布します。 |
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カイガラムシ | 加害の特徴 観葉植物や洋ランなどの鉢物、庭木類の枝や幹根などに定着して汁を吸い、生育を悪くします。発生時期めやす:一年中(特に幼虫は5~8月) 対策と適応薬剤 樹木は厳寒期にマシン油乳剤を散布し、幼虫発生期にカルホスなど浸透性のある殺虫剤を使います。 |
ナメクジ | 加害の特徴 日没から這い出して、植物をかじって食害します。這ったあとの粘液が白く光っているのが特徴です。発生時期めやす:3~11月 対策と適応薬剤 花壇などには石灰を施し、ナメクジ専用の誘引剤をまいて誘殺します。 |
ハダニ | 加害の特徴 高温乾燥期に発生しやすく、葉裏に付いて汁を吸います。一般には体の色が赤橙色のアカダニと呼ばれる種類が多く、アブラムシより小さいので発見が遅れがちになってしまいます。発生時期めやす:4~10月 対策と適応薬剤 夏の間時々葉水を掛けてやり、発生したらモレスタン・アカールなどの殺ダニ剤を散布します。 |
イモムシ・ケムシ | 加害の特徴 ガや蝶の幼虫でやわらかい葉や花を食害します。発生時期めやす:4~10月 対策と適応薬剤 目に付く幼虫は捕殺し、幼齢虫のうちにオルトラン・スミチオンなどを7~10日ごとに3~4回続けて散布します。 |
ヨトウムシ | 加害の特徴 極めて多くの種類がいますが、一般にはヨトウガの幼虫で、日中は浅い土の中や葉の裏に隠れていて、夜に茎や葉を食害します。発生時期めやす:4~6月、9~10月 対策と適応薬剤 捕殺するほか、幼虫が小さいうちにスミチオン・オルトラン・カルホスなどを散布します。大きくなると薬剤に強くなるので注意しましょう。 |