知っておきたい観葉植物

観葉植物の栽培上の悩みや疑問にQ&A方式でわかりやすくお答えします。グリーンを美しく保つお手入れに役立ててください。

暗い室内から直射日光の当たる場所へと、急激に環境を変えて日に当てたことで、葉焼けを起こしてしまったのでしょう。ユッカは基本的に強い光を好む性質なので、直射日光の当たる場所に置くのは間違いではありません。ただし、長い間暗い場所に置いていると、その環境に適応した性質になっているので、このような場合には、徐々に日光に慣らしながら1週間ほどかけて明るい場所へと移動させてやることが大切です。

まず考えられるのは、根詰まり。水やりをした時に、水がすぐにしみ込んでいかないようなら、根が鉢いっぱいになっている証拠です。この場合は、株を鉢から抜いて根を整理し、一回り大きな鉢に植え替えましょう。パキラは耐陰性・耐寒性に優れ育てやすいのですが、水をやり過ぎると根腐れを起こしてしまうので注意が必要です。鉢土の表面が乾いてから、水をたっぷりと与えるようにしてください。

長い間株分けを行っていないのではないでしょうか。スパティフィラムは1~2年で株が鉢いっぱいに広がり、鉢を大きくしても株が増えるだけで一株一株には十分な栄養が行き渡りません。少なくとも2年に一度は株分けの必要があると言えます。株分けの適期は5~9月で、3~5株ずつ分けて腰高鉢に植えます。3株で4~5号の鉢を目安にすると良いでしょう。肥料は5~9月の生育期間中に、2カ月に一度、緩効性の肥料を与えます。

アジアンタムを育てた人なら、一度は体験する失敗ではないでしょうか。アジアンタムの薄い葉は、極度に水切りさせたり、冷暖房の効いた室内で冷気や温風に当たると、チリチリに枯れてしまうのです。しかし葉は傷んでも根は元気なので、再生は可能。できるだけ早く、枯れた部分を元から切りとって、鉢土の表面が白く乾燥してきたら水やりをし、新芽が伸びてきたらマメに葉水を与えてやります。

気温が10℃以下になってから水を与えたために、茎が凍傷になり、地際の部分が腐ってしまったのが原因です。この場合は、腐った部分を切り落としてから、新聞紙などに包んで暖かくなるまで日陰に置き、5~6月に葉を5~10cmにカットして葉ざしをします。鉢底に鉢底石を敷き、その上に川砂を入れて葉をさすと良いでしょう。サンセベリアは10℃以下になったら水を切ることが大切。水を控えることで寒さにも強くなります。

私たちがミニ観葉として楽しんでいるコーヒーの木は、苗の段階です。次第に育ってくると鉢が小さくなるため、植え替えを行いますが、これを繰り返していくと、やがて小さな花が咲き、深紅色の実が実るようになります。開花は5~6月、結実後の収穫期は11月ごろで、収穫した実はもちろん焙煎してコーヒー豆にできます。大切に育てて、自家焙煎のコーヒーを味わってみたいものですね。

葉がしおれてしまったのは、鉢土の排水が悪く、根腐れを起こしたのが原因。植え替えて再生するか、さし木をして更新をします。さし木をする場合は、茎を切って十分に水揚げをしてから土にさし、半日陰に置いて葉に時々霧水をしてやります。

個性的な花や葉模様が美しいアンスリウムは、直射日光を避け、秋から春まではレースのカーテン越しに日光を当て、夏は半日陰に置きます。高温性なので冬でも10℃以上は必要です。鉢内は加湿に注意し、5~9月は鉢土が乾かないうちに、ほかの時期は鉢土が乾いてから水やりを。また空中湿度を高めるために、夏には霧水を、そのほかの時期にも葉水をマメに行うのがポイントです。肥料は生育期に、緩効性の化成肥料か油かすの置き肥を与えます。

旅行などで家を空ける時、問題になるのが水やり。ちょっとした工夫で1週間ほどの留守にも対応できる方法をご紹介しますので、参考にしてください。

トレイなどに水を張って、そこに鉢ごと浸けておきましょう。腰水という方法で、1週間ほどの留守でも大丈夫です。ただし鉢に比べて水が深いと、培養土全体が水で満たされて、根に必要な新鮮な酸素が不足するため、根腐れを起こす危険性があります。大きな鉢の場合は水の深さを1~2cmに、10cm以下の鉢の場合は、バスマットなどに水を打ち、その上に鉢を置くと良いでしょう。また市販の水やりグッズを利用するのも方法のひとつ。さまざまなタイプがあるので、利用したい場所や使い方などに合わせて選びましょう。

水を与えなければ植物は枯れてしまいますが、逆に与え過ぎると根腐れの原因になります。それを防ぐためには、鉢土の表面が乾燥しているか指で触れて確かめてから、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりとやることがポイント。また特に夏場の高温時期や乾燥に弱い植物には、霧吹きで葉に水をスプレーする葉水が欠かせません。葉水には空中湿度を高める以外に、ハダニやホコリを洗い流す効果もあります。

観葉植物とひと口に言っても、寒さに強いもの弱いもの、光線に強いもの弱いものとさまざま。その性質を知って、適した場所に置いてやることが大切です。

夏越し

高温多湿の夏は、観葉植物の生育期間。戸外に出して日光に当てることで、根のしまった丈夫な株になります。ただし強い日差しは葉焼けの原因になるので、真夏は午前11時~午後4時の直射日光は避けましょう。強い日差しの入る室内に置く場合は、レースのカーテンやウインドウフィルムなどでの遮光が必要です。またエアコンの効いた部屋は、乾燥しているのでなるべく避け、置く時には葉に直接風を当てないように工夫します。

冬越し

冬に大切なのは、生育最低温度を厳守すること。一般に目安は10℃と言われますが、これは朝の最も冷え込んだ時に10℃を保てなくては枯れてしまうということです。昼間は窓際の光の当たる場所が良いですが、夜になると冷たい風の入る最悪の環境になるので、部屋の中心に移動させましょう。夜は鉢に段ボールなどをかぶせると、保温性が高まります。また冬は水やりや肥料も控えてください。

肥料

追肥は生育期の5~9月にたっぷりと与え、休眠期には控えます。置き肥や液肥などのタイプがあり、ともに速効性の化学肥料が便利ですが、量を間違えると株を傷めることもあるので注意。濃い肥料は避け、薄いものを回数多くやるのがコツです。また弱った株に肥料を与えると根腐れを起こすので、絶対にやめましょう。

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