ペンキ塗りにチャレンジ

基本中の基本は、塗装対象に合った塗料を選ぶこと。塗料が対象に合わないと、すぐにはがれてぎたり、保護効果が薄かったり、トラブルの元です。卜タン屋根にはトタン用、浴室には浴室用が相性ぴったりです。

塗料の粘り気が強過ぎると塗りにくいものです。そこで活躍するのが「うすめ液」。水性には水、油性にはペイントうすめ液、ラッカー系塗料にはラッカーうすめ液を使います。こぼれた塗料や衣服に付いた塗料の汚れもうすめ液で落とせます。

寒い日のペインティングは人間がつらいだけでなく塗料にとっても最悪。特に水性塗料は5℃以下で塗ると箇単にはがれてしまいます。気温が7℃でも、塗装面が5℃なら同じこと。また、湿気が高過ぎても、結露や白濁、なかなか乾かないなどの失敗の原因になります。湿度65%以内、温度15~20℃の晴れた日が理想です。

刷毛は塗料によって水性用・油性用・ニス用に分けられます。作業の能率アップには、塗る場所に合わせて筋かい刷毛・平刷毛などを使い分けることが大切。ローラー刷毛やコテ刷毛も有効に活用して。

塗装する面の古い塗膜や汚れ・さびなどを残したままペインティングしてもすぐにはげたり、塗面が凹凸になったりします。塗装を素早く美しく仕上げるために下地調整は入念に。下地調整の段階で、塗装後の良しあしがほぼ決まってしまいます。

塗料を厚く塗り過ぎると、乾燥するまでに時間がかかり、表面が縮んでしまったり、ヒビ割れができたりします。薄く塗って2~3回重ね塗りする方が失敗しません。もちろん1回塗り塗料なら、一度で多少厚めに塗ってもきれいに仕上がります。

下地調整同様、マスキングも大切な作業のひとつ。塗料を付けたくないところは、あらかじめ新聞紙・ビニールシート・マスキングテープなどで覆っておきます。きちんとマスキングしてあれば作業能率も上がり、きれいに仕上がります。

薄く2~3回塗るのが美しく仕上げるコツですが、重ね塗りする際は下の塗料が乾いているか確かめてからにしましょう。乾き方が不完全だと、厚塗りしたのと同じ状態に。指で押してみて指紋が付かないのが確認の目安ですが、缶の表示にある塗り重ね時間を確認します。

顔料が沈殿したまま塗り始めると、仕上がりにムラができます。使う前に容器の中の塗料をよく混ぜてください。スプレーも同様に、30秒~1分ぐらい容器を振らないと、顔料が下にたまったままになり、詰まりの原因にもなります。

風通しが良ければ、塗料は早く乾きます。重ね塗りもスピードアップ。油性塗料やラッカー系塗料などを用いるならなおさら、臭気がこもらないように通風・換気を心がけます。

塗料にも適材適所があるのをご存じですか。
屋内用・屋外用を問わず、多くの種類があります。塗る対象に適した塗料を選びましょう。

●最適 ○適している ▲下塗りが必要

塗料 水性スプレー ラッカースプレー エナメル塗料(油性) ラッカー塗料 水性ニス 油性ニス 床ニス オイルステイン オイルフィニッシュ キシラデコール 水性木部塗料 水性多用途塗料 水性建物用塗料 水性室内壁用塗料 アルミ建材用塗料 トタン用塗料 水性屋根用塗料 油性鉄部用塗料 ブロック外壁用 水性コンクリートカラー
刷毛洗い
薄めるもの
ラッカーうすめ液 ラッカーうすめ液 ペイントうすめ液 ラッカーうすめ液 ペイントうすめ液 ペイントうすめ液 ペイントうすめ液 ペイントうすめ液 ペイントうすめ液 ペイントうすめ液 合成ボイル油
ペイントうすめ液
ペイントうすめ液
屋外木部                  
屋内木部(一般)                  
屋内木部(家具)                  
屋内木部(床)                                  
屋内壁                                      
鉄部                          
トタン                          
瓦屋根                                
外壁                                    
コンクリート                                  
発泡スチロール                                      
工作・ホビー              
アルミ製品                          
プラスチック                              

ひと昔前までは、塗料といえば油性と考えられていました。今は、水で薄められ刺激臭もない水性塗料が豊富に出回っています。引火性もないから安全。乾いてしまえば、もちろん水に溶けることはありません。その他の塗料としては、ラッカー系塗料が挙げられます。

電気製品や自転車、ホビー用品などを手軽に塗るにはスプレー式塗料があります。噴射口を対象に直角に向け、近付け過ぎると塗料が垂れるので30cmほど離して吹き付けます。使用前には容器を30秒~1分ぐらい振ってください。同じところに噴射し続けないように、均一に吹き付けます。引火性が強いので、特に火気には注意が必要です。

塗料選びに失敗するとせっかく塗っても乾かなかったり、短時間ではがれてしまったり、二度手間になりかねません。塗れる物、塗れない物は容器の表示で確かめておきましょう。

中身を十分にかき混ぜることが大切です。容器を逆さまにして振った後で開封し、開けたら底から棒でよく混ぜます。この時粘り気があり過ぎて塗りにくいようでしたらうすめ液で薄めてください。特に1回塗りの時にはうすめ液を5%~10%ほど加えると塗りやすくなります。

容器を逆さまにして振る

開封したら顔料が底にたまっているので棒を使って混ぜる

※うすめ液って何?
水性塗料を薄めるには水を使います。ラッカー系塗料ならラッカーうすめ液。その他の塗料であればペイントうすめ液を使います。うすめ液は塗装用具洗浄や手や衣服に付いた塗料を拭きとるのにも役立ちます。

■残った塗料の保存方法

[水性塗料]
水性塗料の場合、きっちりふたを閉めておけば保存は可能です。ただし、水を加えた塗料は水が腐るので、保存は6カ月が限度です。できるだけ早めに使い切ってください。
[油性塗料]
油性塗料は空気に触れると固まってしまうので、ペイントうすめ液を少量加え、混ぜずにそのままふたをしましょう。こうすれば乾燥して塗料の表面に皮膜ができるのを防げます。

私たちの生活の中で、鉄・アルミ・銅などの金属をはじめ、コンクリート・モルタル・プラスチック・木材などさまざまな素材に塗料が塗られています。塗料の働きは、物の表面に乾燥した膜をつくることによって次のような役割と効用をもたらします。

鉄・アルミ・銅などの金属やコンクリート・モルタル・プラスチック、木材などは風雨や日光にさらされるとさびが出たり、風化してもろくなったり、腐食してきます。また空気中の硫黄酸化物や窒素酸化物など環境汚染物質により侵されます。塗料は乾くと、薄い被膜をつくって物を保護します。

塗料を塗ることによって、素材に自由な色彩を与え、光沢の有無や模様で外観を整えて物を美しく見せます。
また色の働きによって事故や災害の防止・能率の向上など快適な環境づくりにも役立っています。

塗料に防力ビ・防虫・防腐・防錆の機能を与えたり、結露防止・貼り紙防止機能を付加したり、蛍光・蓄光・光電導機能を持たせたりすることで、塗装した物の価値を高めることができます。

施工場所や物の形・厚さ・重量に関係なく塗ることができること、定期的に塗り替えることによって物を半永久的に保護できることが塗料の大きな利点だといえます。

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